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  • 2024/04/27 (土)
  •  「市内に行く」。このせりふが一種のステータスだった約半世紀前の少年時代。当時の祭りや行事の際は多くが通りを埋め尽くした。そんな記憶を呼び起こす、人口戦略会議が発表した消滅可能性自治体の報道▼出産中心世代の女性が2020年からの30年間で半減する自治体が対象だ。郡市では5町村の名が挙がり、当該町村民は不安なことだろう。しかしこの驚きに匹敵する情報こそ人吉市の人口である。先月末時点でついに3万人を割り込み2万9824人へ。外国人を除けば2万9487人▼今や中毒のユーチューブ鑑賞だが子どもたちの居住地のライブ映像が日課。深夜でも往来が絶えず若年層の数が圧倒的に多いようすは、故田中角栄氏の「数は力だ」を彷彿とさせる。あくまでも政治の力学を語った言葉だが、地域ごとの人口差こそ各自治体の勢いを直感的に示してもいよう▼冒頭の報道にならえば地方ほど人口減少に加えた集落の過疎化など、少子高齢化が進むのは自明の理。しかし活況を呈する菊陽町の事例もまた同様と捉えるならば郡市にも活路を見いだす機会は訪れるはず▼毎朝届く通学中の子どもらの黄色い声。地域に限らず国の希望でもある。

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